ゴジラ・キング・オブ・モンスターズ:迫力はあるが、ストーリーが、、、[#3]

Godzilla: King of the Monsters (2019)

邦題:ゴジラ・キング・オブ・モンスターズ (2019)

IMBD rating:6.2/10

評価.com:3.7/5

個人的な評価:4/10

 

一言感想:GCの迫力はあったけど、ストーリーが薄い怪獣映画

 

あらすじ

神話の時代に生息していた怪獣のモスラ、ラドン、キングギドラが復活する。彼らとゴジラとの戦いを食い止め世界の破滅を防ごうと、生物学者の芹沢(渡辺謙)やヴィヴィアン(サリー・ホーキンス)、考古人類学者のアイリーン(チャン・ツィイー)らが所属する、未確認生物特務機関モナークが動き出す。(シネマトゥデイ

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=QFxN2oDKk0E&w=560&h=315]

コメント

さすがハリウッド、規模が大きくGCは物凄くよくて、ゴジラとキングギドラなどの戦闘シーンは、テレビでも大迫力でした。映画館やプロジェクターで見たら圧巻だと思います。

 

ですが、残念ながら映像とアクションだけで、ストーリーがないと思いました。

特に気になったことは、映画の中心がゴジラ(+怪獣)なのか、人間なのかが中途半端になってしまっているところです。

なんだか、ゴジラ中心に進めようとしているけど中心になり切れず、人間の話が中途半端に協調されているように思いました。ゴジラを中心にするのなら、ゴジラの感情の変化などを強調してほしいです。

人間の話も、主人公のマーク・ラッセル博士(カイル・チャンドラー)が自由に何でも好き勝手にやれことや、明確な敵対者がいないことがあって、薄く感じます。主人公の奥さんエマ・ラッセル博士(ヴェラ・ファーミガ)の立場は、被害者から敵対者、そして主人公の仲間とどんどん変わってしまう、その過程で人間側の敵対者が話の後半からフェードアウトしてしまっています。

また、残念なのが芹澤博士(渡辺謙)の自己犠牲のシーンです。ここが物語のターニングポイントですが、ストーリーを進めるためにだけ使っているようで、オーディエンスとして感動しませんでした。特に、主人公の葛藤はあまりなかった気がします。個人的には、芹澤博士がただのゴジラ好きな研究者の一人のように見えてしまいました。この場面が来る前に、主人公と芹澤博士の繋がりを持たせたり、ゴジラとのつながりを持たせるサイドストーリーをつくるなどしてオーディエンスと芹澤博士につながりを持たせることで、より意味のあるシーンになると思いました。

 

あと、こんなに早くゴジラとモスラ、ラドン、キングギドラを戦わせるのはもったいないと思いました。ゴジラとモスラ、ゴジラとラドン、ゴジラとキングギドラだけでも一つの映画になりったと思います。

例えば、マーベルのアベンジャーズでは、それぞれのヒーローの映画を出して、オーディエンスとコネクションをつくってから、アベンジャーズとして一つの映画としています。もしこれが、いきなりキャプテンアメリカとアイロンマンが出てきたら、コミックを読んだことない人は全く思い入れがなく、登場人物の一人になってしまいます。

今回のゴジラでも同じようなことが起きているように思います。今の世代の多くのオーディエンスは、ゴジラをなんとなくしか知らない人が多いと思います。なので、モスラの登場やラドンの登場にあまり思い入れを持てないのかと思いました。

 

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